汗や汚れ、おむつの排泄物が肌を刺激してバリヤー機能を低下させて、アレルゲンの侵入を許してしまうのです。
沐浴のお湯の温度は38℃が理想です。
お湯が熱かったり長湯をしすぎてしまうと、かえって肌の乾燥を招いてしまい逆効果になります。
肌の表面の汚れは皮脂と混ざり油性となっています。
ご存知のように油は水をはじきますので、肌の汚れはお湯だけでは落ちません。
沐浴は必ず石けんを使って行います。
石けんは油を溶解する役目を持っていますが、大人が使うボディーソープは脱脂力が強く、赤ちゃんの皮脂を取りすぎてしまいます。
また香料やその他の配合成分も赤ちゃんの肌にはどのような作用をするかわからないので、なるべく無香料の赤ちゃん専用の石けんが理想です。
もし無ければ、ボディーソープよりは濃度が薄めのハンドソープを使うことをお勧めします。
洗い方の基本は、石けんをたっぷりと泡立てることです。
泡立ちの目安は、丁度ホイップクリーム状になる程度とお考え下さい。
そして、ガーゼやタオルは繊維が荒く表面を傷つけてしまいますので使用しないでください。
泡でやさしく汚れを浮かす気持ちで素手で洗っていきます。
特に赤ちゃんは頭部とおでこ、鼻がべとつきます。
さらに、首のつけ根・耳の後ろ・わきの下・肘・膝。指の間などくびれがある部分はしわを伸ばしながら丁寧に洗います。
こういった場所の肌荒れからアレルゲンが侵入して来るのです。
すでに湿疹や肌荒れがある部分は、石けんを乗せることに躊躇があるかもしれませんが、こうした患部こそブドウ球菌等が繁殖しやすく清潔にしないとさらに悪化をします。
荒れている部分にもしっかりと泡を乗せてやさしく洗ってあげてください。
すすぎはとても重要です。
健康な人の肌は弱酸性になっています。
若干酸性になることで細菌などの繁殖を防いでくれいているのです。
ところが石けんの界面活性剤はアルカリ性なのです。
肌に界面活性剤が残っているとペーハー値がアルカリに傾いてしまい正常な弱酸性を保てなくなってしまいます。
表面的に泡が消えている場所はすすげていると勘違いしてしまいやすいので、体中全ての部位を順番に丁寧にすすいでいくことが大切です。
すすぎが終わったら、肌に優しいタオルで体を包み込むように押しふきをします。
タオルでゴシゴシこすってはいけません。
また、くびれやしわの部分はタオルを挟み込むように押し当てて水分をふき取りましょう。
沐浴が終わったら、皮膚が乾燥しないうちに・・なるべく5分以内に保湿を行うのが理想です。