一言に”保湿剤”と言っても様々な種類があります。
新生児は遺伝的な差異、沐浴の仕方など個人差や環境の違いによって肌の状態が違ってきますので、その子に合わせて保湿剤を選ぶことが大切です。
しかし、現段階の研究では、まだ皮膚の状態と効果的な保湿剤まで突き詰められていません。
保湿を行う際は、お母様が皮膚の状態をよく観察しその子に合った保湿剤選ぶことが大切になります。
また、保湿剤は1種類だけではなく、塗布する時間帯や季節で複数の剤形を使い分けることが効果的とされています。
季節による使いわけ
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湿度と温度が高くなる、春~夏
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さっぱりとした使用感の乳剤性ローションが適しています
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空気が乾燥し、気温が下がる秋~冬
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油分を多く含み、皮膚を覆う効果が高い油脂性軟膏や油中水生クリームが適しています
また、水中油性クリームは被膜性や使用感のバランスが良く、年間を通じて使うのに適しています。
時間による使い分け
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朝の忙しい時間帯
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短時間で塗りやすいローションが便利です
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入浴後、時間があるとき
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軟膏やクリームでしっかりと保湿します
保湿剤を塗るポイント
- お風呂から上がった後、赤ちゃんの肌はみるみる乾燥していきます。
保湿剤はなるべく入浴後5分以内に行うと効果的です。
- 清潔な手に保湿剤を取り、
広い面積の部位だけでなく、塗布部に点在させてから手のひらでやさしく丁寧に広げます
- 皮膚のしわに沿って塗るとむらなく塗り広げることが出来ます
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肌は決して平らではありません。
刷り込んでしまうと保湿剤か肌が露出してしまうことになります。
肌に浸透させるのではなく、たっぷりと皮膚を覆うようにのせることが大切です。
- 季節を問わず、年間継続して塗布することが大切です