赤ちゃんのスキンケア~保湿剤の種類と使用量

保湿の重要性

赤ちゃんの肌は皮脂膜が作られにくく、すぐに乾燥してしまいます。
乾燥は皮膚バリヤー機能を低下させ、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎の原因となり、またこれらが起点となり将来的に食物アレルギーや気管支喘息を招くリスクが高くなることが認められています。

保湿剤の種類

保湿剤には、軟膏・クリーム・ローションなどの剤形があります。

軟膏 油脂性と水溶性があります。
保湿には保護作用と柔軟作用の強い油脂性をお勧めします。
購入の際には油脂性であることを確認してください。
クリーム べたつきが少なく、水で洗い流せ、伸びも良いので使いやすい剤形です。
クリームには、

  • 水中油型
  • 油中水型

の2種類があり、季節に応じて使い分ける理想です。

ローション ローション乳剤型・溶液型・懸濁性があり、肌に伸ばしやすいことが特徴です。

保湿剤は様々な商品が出回っています。
どの商品を使うかは、評判や実際に使った感じで、最も適したもの選んでいくしかありません。

保湿剤の使用量

体の各部位に使う量の目安は下のようになります。

顔・首 3~6か月(1g) 1~2歳(1.5g)
片腕・手 3~6か月(1g) 1~2歳(1.5g)
片脚・足 3~6か月(1.5g) 1~2歳(2g)
胸・腹 3~6か月(1g) 1~2歳(2g)
背中・尻 3~6か月(1.5g) 1~2歳(3g)

とは言うものの・・・
1グラムってどれくらい???
と言う疑問がわきますね。

量の目安として役立つのが
FTU(Finger Tip Unit)です。

これは、0.5gを指に取った時の目安です。

チューブ 成人の人差し指の先から第一関節まで出した長さがおおよそ1FTU(0.5g)です。
ローション 1円玉大に出した量が1FTUです。
成人の人差し指の先から第一関節までの半分の長さですくった量が1FTUです。

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